熱中症

犬の熱中症(熱射病、日射病)は、蒸し暑い室内や車内での留守番、暑さが厳しいなかでの散歩やお出かけなどが原因で発生します。
おもに急激な体温の上昇や呼吸困難、大量のよだれなどの症状が現れ、ひどい場合には命に関わることも。
ほとんど汗をかかない犬は体温調節が難しく、熱中症になりやすい傾向があるため要注意、初夏から夏にかけて気をつけたい病気です。

***症状***
口を大きく開けて、ハァハァと息苦しそうに呼吸をしたり、よだれが大量に出ます。また、急激な体温の上昇(40℃以上)のほか、嘔吐や下痢をすることがあります。

***さらに症状が進むと***
脱水や酸欠状態に陥り、痙攣(けいれん)、ぐったりして意識がない、チアノーゼ(歯茎や舌が真っ青になること)などが見られるようになります。
さらに症状が悪化すれば、ショック症状を起こし、命に関わることがあります。

***応急処置***
【意識がある場合】 一刻も早く体を冷やし、水分補給することが大切
冷水で濡らしたタオルを体にかけたり、風呂場や流し台で体全体に冷水をかけるなどして、急いで体温を下げることが重要です。

【意識がない場合】 身体を冷やして一刻も早く病院へ
冷水を体全体にかけるなどして急いで体温を下げた後、一刻も早い受診をお願い致します。
意識がないことに慌てて、応急処置を何もせずに病院へ向かえば、途中で症状が悪化しかねません。
まずは体を冷やしてあげることを忘れないようにしてください。


体温を下げて症状が落ち着いたからといっても、油断は禁物です。
見た目は平常に戻っていても、体内の循環器や臓器がダメージを受けている可能性があります。
必ず動物病院で診察を受けるようにしてください。


犬フィラリア症

別名〔犬心臓糸状虫症〕。蚊によって運ばれるフィラリアの子虫が血液中で成長しながら心臓に達し、成長したフィラリアによって引き起こされる様々な病気。
特に心臓病・肝臓病・腎臓病。よく見られる症状では、咳・腹水・血尿・食欲不振など。(あくまでも一例です)

***予防方法***
蚊に刺されなければ感染の心配はないのですが、100%蚊を防ぐことは不可能です。
蚊が生息する間(感染後に体内で子虫を処分しますから、蚊が完全にいなくなってからプラスひと月の投薬が必要です。
毎月1回飲ませるだけでほぼ確実にフィラリアを予防することができるお薬があります。
予防薬は、錠剤・ジャーキータイプ・粉タイプ・注射(1度の接種で約6ヶ月間有効)の4種類で、お好みや体重によって選んでいただけます。また、ノミの駆除もできるスポットオンタイプもご用意しておりますので、わんちゃんの個性に合わせてお選びください。

***注意点***
昨年、フィラリア予防薬の投与が不十分な場合は、血液検査が必要です。すでにフィラリアに感染している場合、予防薬に拒絶反応を示すことがあり大変危険です。  
また、フィラリアの特性で、血液検査は夕刻以降にしか正確な結果がでないことが分かっています。血液検査は夜の診察時間にしか行えませんのでご了承ください。
※予防薬は体重により、計算されて処方されます。 体重が一定でない場合は、わんちゃん同伴でご来院ください。 ※犬フィラリア症という病名ですが、ねこちゃんやフェレットにも感染 します。
予防薬をご希望の方はご相談ください。

ノミの駆除

暖かい季節になると、発生するノミ・ダニ・マダニ。
これらは外部寄生虫と呼ばれ、皮膚の表面に寄生し、痒みや皮膚炎の原因になります。
わんちゃんやねこちゃんが痒がる素振りを見せたときは、まず被毛や耳を調べ、ノミやダニが寄生していないか調べてみましょう。
ノミやダニ、またはその死骸などを見つけたときは、獣医による適切な処置を行ってください。
ノミにより人間が発症する病気もあり、例えば「バルトネラ感染症(ねこひっかき病)」は、猫によるひっかき傷が原因で発症する病気で、原因となる細菌をノミが媒介しています。
予防するには徹底的なノミの駆除が必要ですが、市販の駆除薬は効果が期待できませんので、獣医にてご相談ください。
当院で扱う駆除薬は、もっとも一般的な *スポットオンタイプ以外に、*ノミとりスプレー *ノミとり首輪 *ノミとりシャンプーがあり、飼い主さんのお好みでお選びいただけます。
当院では強い希望がない限り、手軽で効力の高いスポットオンタイプをおすすめしております。
スポットオンタイプも4種ご用意しておりますので、それぞれの特性をご理解の上、わんちゃん・ねこちゃんに合わせてお選びください。
子犬・子猫ちゃんから60kgの大型犬に対応 どのタイプの駆除薬もわんちゃんやねこちゃんの負担は少なく、投薬回数もノミに対してなら2ヶ月に1回。
副作用などもほとんど無いと考えてよいでしょう。
地域によってノミやダニの発生期間は異なりますので、獣医師またはVTにご相談ください。

老犬介護

最近、愛犬の行動が「おかしい」と感じることはありませんか?特に、13歳以上の老犬にみられる異常行動は『認知症』の可能性が大。下記にあげる主な『認知症犬』の症状が当てはまるなら要注意。できるだけ早くケアしてあげることをおすすめします。

☆呼び名が分からない(無反応)
☆食べたことを忘れる いくらでも食べる
☆よく眠る(食べる以外は眠っている)
☆トボトボ歩く(無目的歩行 多くは旋回行動を示す)
☆夜中に歩く
☆意味もなく鳴きだす
☆狭いところに入りたがる
☆トイレの場所が分からなくなる
☆失禁する

こちらで『認知症スコア判定表』をご紹介させていただきます。。
上記の症状に当てはまる愛犬には、さらに詳しい判定を。

もし、愛犬が『認知症』と診断されたら…。
当院では、症状のコントロールに期待ができる犬用栄養補助食品をご用意いたしております。13歳前後のわんちゃんへ、予防も含めてお勧めします。重度の認知症の場合、効果がでにくいことがありますが、併せて当院へご相談ください。

ここに介護の工夫例を4点あげさせていただきます。『認知症』は飼い主さんにとっても大変な病気ですが、わんちゃんにとっても辛いもの。できるだけ、体に負担がかからず生活できるよう、工夫してあげることが大切です。

★食事
・適当な高さの台の上に器を置くことで、首に負担を掛けずに食事ができる。

★床ずれ防止
・手作りのドーナツクッションや円形に巻いたやわらかいタオルを部位に直接床が当たらないように置く。

★徘徊対策
・夜中の徘徊対策として、お風呂マットを数枚つなぎ合わせて円形にし(大きさ:体調の2.5倍程度の円周が目安)、外側を倒れないようサークルなどで囲むとよい。

★排泄補助
・歩くのがおぼつかない場合や排泄時、自力で立てない場合には幅広でしっかりとした布を体の下に差し入れてから起こして補助するとよい。

犬バベシア症

もっと知って欲しい。 マダニのこと。犬バベシア症のこと。

京都市左京区の犬バベシア症発症図(07/07現在) 緑の丸印が当院で検査をおこなった陽性の件数です。

◆マダニってなに?どこにいるの?

マダニはダニの一種ですが、目に見えない家のダニと違って、犬や猫などに寄生して血を吸い、豆ほどの大きさになるダニのことです。
雑草の葉の先端で待ち構え、そこへ遊びに来た犬や猫に乗り移り、皮膚に噛み付いて血を吸います。

犬や猫には、全身毛が生えていますから、表面からは見えにくいので、案外気付かない飼い主さんも多いようです。

◆犬バベシア症ってなに?

マダニが犬の血を吸うときに「バベシア」という原虫が犬の体内に侵入することで起こる病気です。
九州では、毎年多くの犬がバベシア症になっています。

◆愛犬が犬バベシア症になったらどうなるの?

元気がなくなる、食欲がなくなる、貧血、血色素尿などの症状が現れます。
バベシアは、赤血球に寄生して、赤血球を破壊するからです。
治療が遅れると、死んでしまうこともあります。

◆バベシア症の薬や治療法はあるの?

当院では、現在バベシアの治療に効果的な注射薬を常備しております。
しかし、副作用などのリスクもありますので、症状・対応等をご相談いただいた上で、治療方法を検討いたします。

◆犬バベシア症にならないためには、どうしたらいいの?

バベシア症にならないためには、バベシアを媒介するマダニを長時間寄生させないことが重要です。
バベシア侵入の危険が増す前(48時間以内)にマダニを駆除することのできる駆虫薬の使用をおすすめいたします。
(ホームセンターなどで購入できる駆虫薬は、残念ながら効果が期待できません。)
病院でお渡しするスポットオンでご対応ください。

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